みんなの図書館「みんとしょ」を作りたい!!

「歯科医師夫婦のつれづれ手帖」は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年より院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。2024年4月の移転後も、なんだかんだ言って続いています。

ルールは2つだけ。

ルール1 必ず毎月、どちらかが書く
ルール2 内容は、歯科治療以外のこととする(時々ルール違反あり)

第124回 みんなの図書館「みんとしょ」


今年4月に移転開業し、あっという間に半年がたちました。
もう何度か診療にいらしていただいた皆様、待合室のデザインに少し特徴があるのにお気づきですよね。

そう、「図書館みたい」な大小様々な棚が作られています。

これは、当院の建築を担当していただいた新潟の建築家東海林健氏が、ご自身の建築事務所に併設している「異人池建築図書館」をヒントにした設計。
そのデザイン性と、地域とつながるという考え方に共感し、当院でもぜひ取り入れたい!と東海林氏にお願いし、本棚をたくさん設置していただきました。(下図は異人池建築図書館インスタグラムより)

それなのに・・やはり歯科の仕事に忙殺され、なかなか進まない図書館構想。

しかしせっかくの場所がもったいない。移転半年を機に、いよいよ動き出そうか、と考えています。

異人池建築図書館は、もともと静岡県焼津市で始まった「みんなの図書館(みんとしょ)」の姉妹館の一つです。
一箱本棚オーナー制度として、有料(一箱につき1ヶ月2000円ほどの設定が多いようです)で本棚を個人や法人に貸し出し、その本棚をオーナーは好きなように活用します。

自分の好きな本を並べて説明を加えたり、本のほかにいろいろな装飾を施したりグッズを並べたり。
シャッター街の活性化や、地域の人たちや放課後の子供達の居場所として使用したりと広がりを見せ、今では全国100ヶ所に広がり、大小さまざまな規模の「みんとしょ」が誕生しています。

有料での本棚貸し出しの考えには最初とても驚きました。わざわざ有料で本棚を借りる人などいるのだろうかと。

しかし今は、本を貸す人、借りる人が互いに責任を持ち、そして何より本に対する愛情や、本棚や図書館を自分ごとに感じてもらえる、とても良い制度だと思います。図書館を開いても来院者が少ないという課題がある館もある中、1日に数十人の患者さんが訪れる歯科医院の待合室は図書館としてもなかなか優れているのではないでしょうか。

まだまだこれからではありますが、無事「開館」した際には、たくさんの方に素敵な本を手に取ってもらえる空間にしたいなと思っています。どうぞ温かく、見守っていてくださいね。そしてぜひ、オーナーとしての参加もご検討ください。

文 松浦直美
デンタルスクエアもりおか青山副院長
医療法人颯爽デンタルスクエアもりおか青山
岩手県盛岡市青山2丁目6−20
デンタルスクエアもりおか青山
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