【ミニマル×ミニマル歯科治療】あの白斑治療との組み合わせで歯を削る量を減らす。

こんにちは。歯科医師の松浦直美です。

【ミニマル歯科治療】は、今世界的に「標準」になりつつある「Minimal Intervention(ミニマルインターベンション:最低限のダメージで行う治療)」をわかりやすく説明するためのシリーズです。

前回の【ミニマル歯科治療】は、数種類のミニマルな治療を組み合わせることで、さらに歯を削る量を減らしたり、治療後の美しさを倍増させることができるとご紹介しました。例として、おすすめ第一位、「ホワイトニング」とミニマル歯科治療の筆頭である「ダイレクトボンディング(白い審美材料を歯に接着させる修復方法)」の組み合わせを具体的にお話ししています(↓)。

今回は、私が「最強」の組み合わせと思うもう一つのコラボ、「ホワイトニング」と「アイコン」という最強タッグのお話です。

気になる歯のシミ「白斑」が目立たなくなる。「アイコン」とは

「アイコン」は、ドイツで開発された最新の歯科材料。元はと言えば、ごく初期の虫歯を削らずに治療するために開発されたのですが、この材料が生まれつき歯に模様のように浮き上がる「白斑(ホワイトスポット)」を消すことができることがわかり、世界中で「削らないホワイトスポット治療」として使用されるようになりました。

「アイコン」についてもう少し知りたい方はこちら↓

しかし、このアイコンを使用したホワイトスポット治療も、ホワイトニングと組み合わせることで、より効果的に進めることができます。

当院の患者さんの例をご紹介します。
まだ若い患者さんです。歯の白いシミ「白斑「」と、全体的に黄ばんだ色味が気になっていました。(写真上)

ホワイトニングで歯を明るくするだけでも、白斑はだいぶ目立たなくなり、残った白斑の面積もだいぶ限局されました。残っている点々と浮き上がったホワイトスポットを、アイコンを使用してさらに目立たないように治療したのが下の写真です。

 

若い方はホワイトニングへの反応も良いので、2週間ほどのホワイトニングとアイコンの組み合わせでこのような良い結果を出すことができます。年齢の高い方は、ホワイトニングにもう少し時間をかけたり、オフィスホワイトニングと組み合わせたりすることが必要になることが多いです。

おそらく無限にある!ミニマル治療の組み合わせ

前回ご紹介した「ホワイトニングとダイレクトボンディング(白い審美的な材料を歯に直接接着させる)」の組み合わせと、今回の「ホワイトニングとアイコンの組み合わせ」。どちらも、歯を削らないMinimal Intervention(最低限のダメージで治療する)という考え方にそった治療です。

ここではわかりやすく「ミニマル歯科治療」と言っていますが、この治療は組み合わせることでさらに良い結果を出したり、さらに歯を削らないで済む可能性があることも大きな特徴です。色々が組み合わせが考えられますが、これからますます「削らない」治療が発達していくことを考えれば、組み合わせは無限大にあるのではないかと思います。

大きく削らないことで、劇的な変化が得られにくかったり、定期的な治療の繰り返しや簡単な手直し(研磨のし直しなど)が必要になることもあり、患者さんの方でもご理解いただくことが必要になるのがミニマル歯科治療です。

他の治療と同じように、利点の他にも、注意点など、しっかりと説明を受けた上で、選ぶようにしていただくことで、この治療の恩恵を無理なく受けていただけるのではないかと思います。

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