浜松で、ミニマルな治療に取り組む同士に再会!! 〜第96回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜
歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。(時々ルール違反あり)
第96回 浜松で、ミニマルな治療に取り組む同士に再会!!
長くなった人生で、以前よりも長い間お世話になることになる大切な「歯」を守るたった一つの方法。
それは、「最高の材料で虫歯を治す」ことでも、「徹底的に歯を磨く」ことでもなく、ズバリ、「なるべく天然の 歯を削らないこと」。
もちろん、セルフケアや歯科医院でのメインテナンスで、バイオフィルム(歯垢、プラーク)と呼ばれる細菌の塊を取り除くことはとても重要。
しかし、多くの歯が既に抜けてしまったり、虫歯治療で歯が大きく削られてしまってからでは、それらの効果も限定的になってしまうのが正直なところなのです。
歯をなるべく削らないMI(Minimal Intervention:最低限の切削による修復)という考えは少しずつ知られるようになってきましたが、その本当の考え方、そして実際を徹底的に教わったのが2018年の研修会でした(院長は2020年参加)。
毎月1回、静岡県浜松市まで通い、東京医科歯科大学の田上教授、そして田代講師(浜松市開業)の主催するセミナー「DRC HAMAMATSUを約1年間、受講しました。
現在、「ダイレクトボン ディング(保険外)」として提供しているのが、その時に習得した治療方法です。
先日、久しぶりにフォローアップのセミナーが行われ、院長と2人で数年ぶりに浜松を訪れることができました。懐かしい講師陣はもちろん、お互い何人かの「同期」と再会したり、新しい方と知り合ったり。
3大楽器メーカーのお膝元である浜松駅名物「街ピアノ」は改装中で聴くことができませんでしたが、年間受講 中に何度か通った居酒屋で「浜松餃子」を食べ、おみやげ店では「うなぎ」、「わさび漬け」、「あげしお(カ リカリしたお菓子)」、安倍川もちなどなど。
当時よく家族やスタッフへ買っていたお土産を、ウキウキと再ゲット。
合間には、当時行けなかった「楽器博物館」も初訪問。その充実ぶりに驚きました。
本当に短い時間でしたが、久しぶりの浜松を堪能するとともに、改めてMI 治療の大きな可能性を感じてワクワクと帰路についた素晴らしい時間となりました。
(2022年8月号 MDCニュースレターより 文 松浦直美)