みんな違ってみんないい 〜第125回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜
「歯科医師夫婦のつれづれ手帖」は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年より院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。2024年4月の移転後も、なんだかんだ言って続いています。
ルールは2つだけ。
ルール1 必ず毎月、どちらかが書く
ルール2 内容は、歯科治療以外のこととする(時々ルール違反あり)
第125回 みんなちがってみんないい
昨年12月18日、某ホテルの一室をお借りし、「経営方針発表会&忘年会」を開催しました。
「業績をこれ位まで伸ばそう!」といった内容ではありません。
私たちが大切にしたい思いや理念について確認し、スタッフ一同協力し次年に望むキックオフミーティングとすることが目的です。
昨年は、3つのプロジェクトチームを編成し活動しました。各々のチームから、取り組んだことの振り返り、それをふまえての新たな活動目標について発表してもらいました。各チームとも充実した内容で、スタッフの成長を大変心強く思いました。
私は一時間ほど話しました。
最も言いたかったのは、人は考え方や行動の基準が異なり、それに良し悪しはないこと。そのため、他人を変えようとすることなく、互いを尊重し承認することで、チーム、個人とも成長しようということです。
話の中で、末っ子が小学2年生時に、クラス文集に書いた詩を紹介しました。
「 一番 大じなものは みんなのいのち
二番目に 大じなものは 自分の家ぞく
三番目に 大じなものは みんなにやさしくする心 」
どの子の詩も、純粋で、心を打たれたことを覚えています。
誰しも様々な経験を積み重ねる中で、残念なことに、価値観のフィルターが少しずつ
曇ってしまい、自分の良さを見失ってしまうのではないでしょうか。
ということで、忘年会で「みんなの良いとこ書きまくろう!」という企画を行ってみました。
一人ひとりの名前を書いたA4の紙を用意し、その紙にその人の良いと思うことだけ書きまくります。
30秒経ったら次の人にその紙をまわします。1周まわり終わった時には、紙いっぱいに承認の言葉が溢れていました。
自分では短所に感じていたことが、他の人からは長所ととらえられている場合もあり
思いのほかバラエティー富んだな内容となっていました。
私たち夫婦からの感謝のコメントも別に用意し、クリスマスプレゼントとして、後日全員にお渡ししました。
私は、自分を見失いそうになったら、そっと取り出し見直してみようと思っています。 ( 文: 松浦 政彦 )