技を極める 〜第121回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖
「歯科医師夫婦のつれづれ手帖」は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年より院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。2024年4月の移転後も、なんだかんだ言って続いています。
ルールは2つだけ。
ルール1 必ず毎月、どちらかが書く
ルール2 内容は、歯科治療以外のこととする(時々ルール違反あり)
さて、今回は
野球、サッカー、ラグビー、ボクシング。
スポーツ観戦が大好きな院長が、この夏楽しんだのが、やはりパリオリンピック。今回はそんなオリンピックで感じたことを、つれづれと書いたようですよ。
第121回 技を極める
この夏は、パリオリンピックでの日本選手の活躍に、胸を躍らされた方も多いのではないでしょうか?
私もその一人で、その舞台に立っているアスリートの日々の努力に思いをはせ、結果にかかわらず、自分事のように感情移入してテレビ画面に見入っておりました。
そんな多くの選手の中から、特に印象に残った方について、少し挙げてみます。
お一人は、女子柔道48kg級において金メダルを獲得した、角田夏実選手です。
31歳で、日本女子柔道史上最年長での初出場選手とのことですが、その強さたるや、それまでなぜ出場できなかったのかが不思議なほど。
日本女子柔道の競技レベルの高さや階級変更への適応、怪我などが関係していると思われますが、いずれ、諦めずに努力を重ねたという事実に頭が下がります。
さらに、得意技を徹底して磨いた信念の強さ。寝技を得意としますが、サンボや柔術など他の格闘技の練習、試合にも参加し、技に磨きをかけたようです。さらに、その寝技を活かすために、いかに相手を倒して自分のペースに持ち込むか考え、背負い投げにもこだわったとのこと。
腕だけでなく、相手の柔道着ズボンの裾を足の指でつかんで技をかけることもあるそうで、後日オリンピック特番でそれを知った男子柔道選手も、「そんなこと聞いたことがない!」と目を丸くしてました。
もうお一人は、バドミントン女子ダブルス志田松ペアの志田千陽選手です。
1学年下の松田奈未選手とは高校2年時からペアを組んでおり、卓越したコンビネーションで銅メダルを獲得しました。
「若くてキュートだから注目してたんだろ」と言われそうですが、目に留まったのは、失敗した時の気持ちの切り替えの速さです。クルクル回りながら飛び跳ねたり、自分の頭をラケットでポンポンと叩いたりして、「やっても~た~」という声が聞こえてきそうな雰囲気です。それで踏ん切りをつけ、失敗をだらだらと引きずりません。
努力の持続、技術の研究、発想の転換、チームワーク、負の気持ちを切り変える。
まさに日々の仕事にも大切なことです。
大切なことを徹底してやることが、良いパフォーマンスや仕事に繋がることを、改めて思い知らされた、熱い夏でした。
追伸。 当院に志田選手に似ていると、私が思っているスタッフがいます。
誰でしょう?探してみてください笑 (文: 松浦 政彦)
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書いている人
歯科医師 日本口腔外科学会専門医 松浦政彦
デンタルスクエアもりおか青山
https/ds-morioka.com