50代の大学院生活。24時間オープンブック試験まで、あと2週間!
こんにちは。歯科医師の松浦直美です。
現在、英国Kings College Londonの審美歯科大学院で学んでいる「歯を守りながら美しく修復する」ためのエッセンスを、ブログで紹介しています。
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さて、この数ヶ月、ずーっと憂鬱だった時期が迫ってきました。
それは、年に一度。
9月半ばの大学院の試験です。
オンライン大学院は、基本的に、学生に開放されているカリキュラムを、自分のペースで進めていきます。
1年で3〜4回ほどの課題の提出期限と、9月の試験が定められている以外は、全くの自分のペースです。
真面目に取り組むも、サボるのも、はっきり言って自分次第。
サボったからといって、誰も叱ったり注意したりしてくれません。
それでも何とか、課題提出を期限に間に合わせるために、カリキュラムの学習を少しずつ、進めていました。
とはいっても、せいぜい週に2〜3時間ほどの時間がとれれば良い方。
歯科医院での毎日の診療。
患者さんとの治療カウンセリング。そのための準備。
経営者としての各方面との連絡、ミーティング、その他もろもろの事務作業。
スタッフの労務管理。面談。困ったことがありそうなスタッフには常に気にかけ、声をかけ、話をする。
うちに帰れば食事の準備。疲れきって晩酌し、そのままバタンキュー(これ、わかる人同世代!!)。
いくら「働いている歯科医師のための」オンライン大学院カリキュラムとはいっても、やはり簡単ではない、というのが正直な感想です。
大学院に限らず、勉強はできるだけ若いうちです!しかも「兼任」ではなく「専任」が理想。
それでも
働きながら、子育てしながら、高齢の母の面倒を見ながら、の「超兼任」学生生活、特に体も心も「曲がり角」を迎える50代半ばの大学院生活。
ずる賢い知恵と工夫だけは、若い人より一歩進んでいるかもしれません。
私が参加している審美歯科大学院の試験は、「オープンブック試験」と言って、その名の通り、参考書や教科書、ネット、参考文献(リファレンス)、全て見放題。
カリキュラムの中で習った内容を、暗記する必要がない代わりに、その「理解の深さ」が問われます。
試験は、3問の大問に対して、1問につき、最大2000単語で、エッセイのように回答を書いていきます。
ちなみに、今末息子が準備中の英検のライティングは、100〜120単語・・・。試験の回答の長さが想像できると思います。
しかし、制限時間は、なんと24時間という長丁場。
丸一日の時間を使って、結構な長さのレポートを三つ、一気に仕上げる、という感じです。
何を見てもいいなら、なんとかなるかも。
そうして臨んだ前回の試験では、本当に寝る間もないくらい、あせりまくり、汗だらだらの24時間(3時間ほどは寝たでしょうか?)
今、前回の試験の右往左往ぶりを反省し、試験勉強として行っているのは、まずは過去問の精査。
どのあたりがよく聞かれそうかという「ヤマかけ」と
そのヤマに対して、「資料」をパソコンの1箇所にまとめたり、使いそうな「Reference(参考文献)」を前もってコピペできるように一覧にして用意したり。
過去問を解いてみて、英作文そのものの添削は、「チャットGPT」にお願いするという「予行練習」。
これがなんとも秀悦で、間違っている文法やスペルなど、あっという間に直してくれます。
試験で聞かれる内容は、「その問題への理解」であって、英文の正確さではないのですが、通じなければ意味がないし、何より英文法やスペルをいちいち辞書や参考書でチェックしていてはあっというまに時間がなくなっていきます。
前回は存在すらしなかったチャットGPTという強力武器を得て、今年は思いつく対策を万全にして、ひとつも「暗記」することなく、なるべく「理解」して、試験に挑みます!
ちなみに、さすがのChat GPTも、試験問題の回答はもちろん作ってくれません。
数年後にはもしかしたら、ですし、その頃には大学も手を打つようになるでしょうけど・・・
あくまでも今は、英文法チェックだけの使用です。
それでも前回の試験中は、辞書だのネット検索してチェックしていたものが、ものの数秒で無料で添削してもらえるのだから、本当に時代は変わったものです。
試験まで、あと2週間。
人間はいつだって、追い詰められないと勉強しないものです。
貴重な学びの時間と思い、2週間という短くも貴重な時間を試験勉強(資料整理)にいそしみたいと思います。