ゆるゆるジョギングのすすめ 〜第95回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜
歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、2010年から歯科医院を営む夫婦が、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。(時々ルール違反あり)
第95回 ゆるゆるジョギングのすすめ (令和4年 MDCニュースレター7月号より)
この春、末っ子が県外の高校に入学し寮生活を始めたことは、2号前に妻が記載したとおりである。
我々夫婦と母の3名が取り残されたわけだが、思いのほか朝の時間が暇になった。子供がいたころの朝は、朝食や弁当の準備、子供をたたき起こしてはっぱをかけ、自分の準備もして子供を送って行くというのが日常であった。
思えば長女から始まり、おおよそ20年ぶりに訪れた朝のひと時だ。
年をとったせいか、朝の目覚めも早い。さて何をしよう?春の日差しに誘われ、表に出て歩いてみた。
少し寒かったので、ソロリと走ってみた。しばらくするとじんわりと汗がにじんできた。たかだか20分程度近所を一回りしただけだが、思いのほか爽快であった。うん、これは良い。シャワーを浴びて心身ともにすっきり。ご飯もすこぶる美味い。
それ以来、私の「ゆるゆるジョギング」は、今も継続中だ。週に3日程度、コースはその日の気分によって変えるが、せいぜい3km前後。走らない日は、YouTubeのフィットネスチャンネルを見ながら、10分程度ストレッチをし汗を軽く流す。
走るようになってから気付いたこと多数あり。
短い距離でもふっと楽になる瞬間があること。
通った事のない路地で、猫が会議をしてたこと。名も知らぬ花が、次々に咲き誇ること。
散歩をしている高齢の方が、思いのほか多いこと。
窮屈そうなところにけなげに生きている雑草。
岩手山はどこから見てもかっこいいこと。
緩い上り坂は、以外にも走りやすいこと。走っているうちに、思案してることに対する考えがまとまったり、意外なひらめきが生まれたり。などなど…
ただし、期待したダイエット効果は、なかなかあらわれない。
自分が思う理想体重プラス2kg前後をいったりきたり。お腹周りは少しスッキリしてきたと思うのだが、TANITAの体重計が示す内臓脂肪は「軽度肥満」の域を抜けられない。ほぼ毎晩の晩酌のせいとは分かっているのだが、こちらは精神衛生上やめられない… (文:院長せんせい)