第34回 歯科医師夫婦のつれづれ手帖〜衛生士の引っ越し。たとえどこに行こうとも!!

歯科医師夫婦のつれづれ手帖は、歯科医院を共に営む夫(真面目なのでここではマジオ君)とともに、医院を訪れる患者さんに自分たちの人となりを知ってもらいたいという気持ちから、2014年から院内新聞の一角に書き始めた小さな文章。
なんだかんだで続いています。
ルールは2つだけ。
1 必ず毎月、どちらかが書く。
2 内容は、歯科治療以外の事とする。

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のあみ

「歯科衛生士」という資格に対して、開業当初からマジオ先生と私はとても敬意を払い、その資格を最大限に活用してもらえる様に、医院の環境を整えたり、講習会への参加を全面に補助したりして、サポートしてきました。

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のあみ

しかし、そのことで、プレッシャーを感じたり、勉強することや仕事が増えたりして、負担に思っているのではないか、と少し心配していたのですが。。。

第34回 衛生士の引っ越し。たとえどこへ行こうとも!!

春は出会いと別れの季節。

当院でも、3月をもって他県への転出のために退職をするスタッフがいました。歯科衛生士専門学校を出てすぐに、数年間を当院で過ごした歯科衛生士です。

歯科医院は、チーム医療を行います。診査、診断、そして治療を担当する「歯科医師」、歯科疾患の予防や歯周病治療、定期メインテナンスを担当する「歯科衛生士」、歯科医師の治療をアシストする「歯科アシスタント」、そして患者さんと治療チームの橋渡しとなる「受付」や「コーディネーター」、どのスタッフも大切な役割を持って、よりよい治療のためにチームワークで頑張っています。

スタッフが皆仲のいいことが自慢のわが医院ですが、女性の職場でもあり、ときには結婚や転出などで避けられない別れがあります。先日の送別会は、スタッフたちがたくさんの演出を用意し、市内の焼肉屋さんでわいわいと、にぎやかに行われました。

楽しい演出の中で、主任歯科衛生士から、他県でもまた4月から衛生士として働く予定の彼女に、励ましの言葉がありました。「院長の前でなんですが、うちの歯科はとても大変な職場です(笑い)。でも、うちの歯科ほど、衛生士として思い切り勉強ができて、やりがいのある職場はありません」

双方、すこし涙が混じってきました・・・。「ここで学んだことを忘れず、院長先生への感謝を忘れず、どこへ行っても、素晴らしい衛生士に!」

日々の診療業務に加え、ミーティングや県内外での講習会、勉強会と、患者さんのため、自分のため、医院のために常に研鑽をつんでいるスタッフたち。主任の言葉は、去っていくものはもちろん、私たちにもとてもうれしく心にしみるものでした。これからもお互い、がんばりましょうね。今までありがとう。 (文 のあみ)

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のあみ

歯科衛生士は、国家資格で求人もたくさんありますが、その後の環境やがんばりで、大きく実力に差がついてくる職種です。たとえどこへ行こうとも、少しずつでも勉強を続けて、患者さんに頼りにされる衛生士になってくださいね。

 

 

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